Q&A(資料編)

ある楽器について詳しく調べたいのですが、どうすればいいでしょうか?

当館では、楽器の展示以外にも楽器関連の図書やAV資料を備えてあります。ロビーにて過去の当館主催イベントの記録映像もご視聴いただけます。また、当館の所蔵楽器データベースも公開しております。このデータベースでは当館所蔵楽器の情報を閲覧できる他、「動画ギャラリー」にて一部楽器の解説動画を視聴することも可能です。

所蔵楽器データベースの通称の項目に付いている[M]や[G]はどういう意味ですか?

それぞれ「Musical Instruments – A Comprehensive Dictionary」(S. Marcuse編)、「The New Grove Dictionary of Musical Instruments」という楽器事典に記載されている名称であることを示しています。
一般に馴染みのある名称と異なる場合もありますが、該当する楽器について詳しく調べたい場合は、この名称からそれぞれの辞典を参照することにより、素早く目的の情報に辿り着くことができます。
なお、当館の所蔵楽器目録では、それぞれ[Marcuse][Grove]という記号で掲載してあります。

「登録番号」とは何ですか?

当館で所蔵している個々の楽器に付けられた固有の識別番号です。原則として資料を受け入れた順に付けられています。
当館では、所蔵楽器を使用したコンテンツを作成する際、使用した楽器の登録番号を併記することが多いです。この番号を検索することで、各楽器の写真や詳細情報を閲覧することができます。

「分類番号」とは何ですか?

楽器を種類に分けて整理する方法の一つとして、1914年にホルンボステル*¹とザックス*²によって提唱された分類法に基づく番号です。楽器の音の物理的な特性(発音方法や機構等)を分類の原則としています。分類項目はデューイ*³の十進分類法に基づいた数字で表現されており、世界各地の楽器コレクションでも採用されている、世界中でよく知られている分類法です。
ザックス=ホルンボステル分類は、あらゆる楽器を大きく4種類に分け、それぞれについて詳細に分類しています。打楽器の仲間が多く含まれる「体鳴楽器」、太鼓の仲間の「膜鳴楽器」、弦楽器の仲間を中心とした「弦鳴楽器」、管楽器やオルガン等が含まれる「気鳴楽器」の4種です。また、これに「電鳴楽器」を加えて5つに分類することもあります。これはガルピン*⁴が1937年に提唱したものです。当館のデータベースにおいては「電鳴楽器」の区分は使用せず例外としておりますが、展示室にてご説明することは勿論可能です。ご見学の際はお気軽にお声掛けください。

*¹ Erich Moritz von Hornbostel(1877-1935)オーストリアの音楽学者。
*² Curt Sachs(1881-1959)ドイツ出身、アメリカの音楽学者。
*³ Melvil Dewey(1851-1931)アメリカの図書館学者。彼の創案した図書分類法は0から9までのアラビア数字を用いた分類法であり、「デューイ十進分類法」として知られている。
*⁴ Francis William Galpin(1858-1945)イギリスの音楽学者。

「体系番号」とは何ですか?

郡司 すみ*⁵提唱の楽器分類法に基づく番号です。あらゆる楽器について、その歴史や地域ではなく、音が出る仕組みや材料の種類等によって体系化し、番号を振り分けています。これを利用すると、例えば三味線の体系番号「5332343」と同じ楽器を検索することにより、日本以外の地域にある「三味線と似た構造・音の出し方をする楽器」を探すことができます。詳細はSystematicsについてをご参照ください。

*⁵ 郡司 すみ 日本の楽器学者。国立音楽大学名誉教授・楽器学資料館初代館長。

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